ひとくちに歯周病といっても症状が歯ぐきで収まっている歯肉炎から進行した歯周炎まで段階があります。歯ぐきが赤い程度で、痛みや歯のぐらつきがないなど、炎症が歯ぐきだけにとどまっている歯肉炎の場合は、歯みがき習慣を見直すことで改善が可能です。
歯周病の治療では、最初から歯茎にメスを入れたり、抜歯をしたりするようなことはありません。まずは、直接の原因になる歯垢(プラーク)や歯石を取り除く、プラークコントロールから行うのが基本です。プラークコントロールには、患者自身が行うセルフケア(毎日の歯磨き)と、歯科医で行うメディカルケア(スケーリングやルートプレーニング)があり、この両方を連携して行うことで、はじめて治療が成り立ちます。
『オートクレーブ』
歯周病を予防するためには、歯周病菌の温床となるプラーク(歯垢)を取り除くことが第一です。そのためにも、毎日しっかりと歯を磨くようにして下さい。時間が時は1日1回、夜寝る前だけでもよいので、歯を1本ずつ磨きあげるつもりで、時間をかけ、ていねいに歯を磨いてゆきましょう。歯ブラシでは落ちにくい歯と歯の間の汚れも、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して取り除くことも大切です。
歯周病治療用には、医薬品(歯科用品)として、殺菌成分や抗炎症成分などを配合した軟膏やペースト状の外用薬が出ています。指や歯ブラシにつけて歯ぐきに塗るものです。また、症状をやわらげるため、抗炎症成分やビタミンC、Eなどを配合した内服薬もあります。予防用には、毎日のブラッシングを助ける歯みがき剤を使います。一般に市販されている歯みがき剤の中に、歯肉炎・歯周炎予防の薬用成分を配合した医薬部外品の製品があります。細菌の増殖を抑えたり、歯ぐきの炎症を鎮めたり、歯質を強化するフッ素などが配合された歯みがき剤を使うと、より効果的に歯周病の進行を予防できます。
歯石ができにくくなったり、歯ぐきの血流をよくする成分などが配合されているものもあります。 『マイクロモーターハンドピース』.
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