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耳の感染症

感染症というと、何が思い浮かぶでしょうか?昨今ではウィルスがニュースの話題となっていますが、ウィルスだけでなく、細菌や真菌、寄生虫も感染症の原因となります。特に外耳炎の原因となる微生物には、耳ダニと呼ばれる寄生虫、皮膚糸状菌やマラセチアなどの真菌、そして様々な種類の細菌がみられます。
・・・寄生虫性外耳炎(耳ダニ症)・・・
 猫だけでなく、フェレットや犬もこのダニに感染します。このダニは、空気中を飛んだり、ジャンプしたりすることはなく、ダニが地道に動物の体を伝って歩いていくことで、または何かの道具(綿棒やブラシなど)で運ばれることで感染します。このため、親猫から子猫へ、また同居動物から同居動物へと感染していくことがあります。『マイクロスコープ
【原因】
  耳ダニが外耳道内に感染することが原因です。このダニの正式名は『ミミヒゼンダニ』といいますが、疥癬と同じ仲間なので、『耳疥癬虫』と呼ばれることもあります。
 ミミヒゼンダニの大きさは0 .3~0.4mm程度で、白っぽい体をしています。肉眼ではわかりづらく、耳鏡で耳の中をのぞく検査や顕微鏡で耳垢を検査することで発見されます。ダニに感染した猫の耳垢をルーペなどで良く観察すると、うごめく白っぽいダニを自宅でも見る事ができます。このダニは足が長く、外耳道内を動き回り、耳道内 の皮膚を傷つけるだけでなく、そこでどんどん卵を産み、増殖していきます。
【症状】
  激しい痒みがあり、頭を振ったり、頻繁に耳を後ろ足で引っ掻いたり、耳を物にこすり付けたりします。このため、耳の周囲に自分で引っ掻き傷を作ってしまい、時に出血することもあります。(私達人間も蚊に刺されると、ついつい血が出るまで引っ掻く事がありますね)
 黒褐色の乾いたワックス状の耳垢が多量に認められます。また、ミミヒゼンダニによって外耳道内に微小な傷ができ、そこに細菌感染や真菌感染が併発することもあります。エアータービン
【治療】
  耳垢を取り除き、殺ダニ剤を外耳道内に塗布します。ただし、この殺ダニ剤は成ダニや幼ダニにしか効果がなく、外耳道内に残っている卵は生き残って孵化し、またどんどん耳ダニが増えていくことになります。このため、数日置きに治療を繰り返し、少なくとも3週間以上は治療を継続しないといけません。 細菌感染や真菌感染が併発している時にはそれらの治療も同時に行っていきます。
 また、同居動物がいる場合は、一緒に検診をうけ、ミミヒゼンダニがいないかどうかを確認しておき、感染が確認されたらともに治療をしておかないと、1頭が治っても、別の個体から再度ミミヒゼンダニに感染して延々治療を繰り返す、ということになりかねません。家庭での猫のいる環境をこまめに掃除し、敷物などを洗濯・洗浄することも治療のひとつとなりますよ。
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