アメリカ国立衛生研究所は過程もしくは歯科診療所で使用するための、複合的で迅速な唾液分泌を解析できる、戦争やテロリズムとの戦いに有効な「より敏感な検査」と呼ばれる新しい唾液検査に関する共同研究をはじめる。
近年、HIVの検出や使用薬剤のモニタリングなど様々な臨床的状況において唾液には診断のための多大な可能性があるといわれてきた。しかし、この最前線における進歩はいつも期待されるだけにとどまっていた。
現在、疾患の標識や環境的、職業的あるいはバイオテロリストによってまきちらされた薬剤など危険な物質の暴露に対して、同時に多数の分析物を検出する技術は完成度を増し、すぐに使えるところまできている、と国立衛生研究所側は話している。
科学者たちは、実験器具など装置のない戦場、空港、工場、病院、診療室または家庭で、平行して多数の分析物を検査できる、ポケットサイズの分析器あるいは小型のマイクロチップが開発されるだろうと予言している。
近年は、健康および疾患に関わる多数の検体を同時に評価することができる検査機器を作成するために技術的基礎が整っており、臨床家に新しい予防法や治療法を提供することができる、という。
国立衛生研究所は最初のプロジェクトは、「唾液・口腔液による診断のための技術開発」であると公表し、その開会の挨拶の中で、NIDCR所長のLawrence Tabak先生は、「唾液によって多く口腔液及び全身疾患を非浸襲的に評価できること」を強調した。『
エアーコンプレッサー』
彼は、「唾液による診断の分野に焦点を絞ることは、歯周病、★蝕、口腔がん、自己免疫疾患、心臓疾患などの全身疾患のみならず、薬物適応性のモニタリング、薬物動態学、薬物ゲノム、そしてバイオテロリスによってまきちらされた炭疽菌や化学物質など死に至る危険な物質の同定のために、非常に大きなインパクトがある」と話している。
国立衛生研究所は技術開発、化学、工学、生物学、生物情報および臨床科学を専門とする応募者を求めている。
このプロジェクトは国立ヒトゲノム研究所、国立がん研究所および関節炎・骨格筋・皮膚疾患国立研究所など、より広い分野の研究者の共同研究によって実施される。
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