はじめに大雑把に結論、その調査結果を述べると,縄文時代と現代における”下顎隆起の発現様相”は少々異なっていて、現代人の方が”コブ”ができやすいという。
これを考察付きで説明するには,どうしても下顎隆起の発生機序ならびに各時代の生活習慣等々ついて触れなければならない。
先のエントリーで示したとおり、骨隆起ができる原因の詳細については、まだ、はっきりとわかっている訳ではなく、いくつかの説がある。『
切削研磨材料』
1)環境、遺伝的要因
2)局所的要因(歯と噛み合わせの状態)等
遺伝的要因ならびに環境的要因については、古くから多くの報告がある。
Suzukiらによれば、両親ともに口蓋隆起(上顎のコブ)あるいは下顎隆起が見られるときにはその子供に口蓋隆起あるいは下顎隆起が発現する確率が63.9%、58.6%であると述べている。
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