外科手術が必要な矯正治療や大掛かりなインプラント手術、あるいは障害のある患者さんや治療に協力できないお子さんなど、歯科でも全身麻酔は広く用いられています。麻酔を担当するのは歯科大学を卒業後、母校や医学部の麻酔科で高度なトレーニングを受けた歯科麻酔科医と呼ばれる歯科医です。歯科麻酔科医は患者さんの全身状態を診察し、麻酔計画を立て、安全で快適な歯科治療が受けられるように細心の注意を払って麻酔中の全身状態を管理します。また、治療内容によっては入院の必要がない日帰り全身麻酔も行われています。静脈内鎮静法と同様にあらかじめ診察や検査を済ませておけば、治療当日の朝来院し麻酔終了後は数時間休憩して帰宅できるので、患者さんにとっても家族にとっても負担の少ない方法です。
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現在用いられている全身麻酔法を麻酔薬によって分類すると、セボフルランやイソフルランといった揮発性麻酔薬を笑気とともに用いる吸入麻酔法、プロポフォールやレミフェンタニルなどの静脈麻酔薬を点滴から持続的に投与する完全静脈麻酔法、両者を併用する方法の3種類に大別されます。いずれの方法も薬剤投与ルートのために点滴を行い、呼吸を助けるチューブを気管に挿入します .
日本歯科麻酔学会では、高度の専門性が要求される静脈内鎮静法や全身麻酔法が安全に行える質の高い歯科麻酔科医を養成するために、認定医制度や専門医制度を設けています。さらに、最新の知識を身に着けるためのリフレッシャコースや研究成果を公表する学術集会を開催しています。
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