春から夏にかけて暖かくなると、何か新しい事にチャレンジしたくなるのか、当院でも初診相談が増えます。学校歯科健診の時期と重なることもその原因かも知れません。そんなわけで、「そうだ!歯列矯正を始めよう!!」と思い立っても、多くの人に立ちはだかる壁が2つあります。1つめは矯正装置の見た目が悪くて目立ってしまうこと。そして2つめが、装置による痛みでしょう。今回は"痛みの壁"について考えてみたいと思います。
『コントラ 歯科』
歯列矯正の経験があるお友達から「めっちゃ痛くて、豆腐も食べられない」と脅かされたと言って、ドキドキしながら相談に来られた中学生がいました。人は、自分の経験をオーバーに伝えるものです。本当に豆腐も食べられないのなら、最低でも2年はかかる矯正治療を耐えられるはずがありません。お友達が"痛みの壁"を越えることができたのなら、この中学生もきっと越えられるはずなのです。
しかし、痛みの問題を越えるべき壁ととらえると、やはり、歯列矯正治療はしんどいものとなってしまいます。壁が低ければ、あまりしんどいものではないのかもしれませんが、壁自体を取り去ることができれば、そもそも悩む必要なんて全くなくなります。
先ずは、なぜ矯正で歯が痛むのかを考え、その原因から"痛みの壁"を取り去る可能性のある装置について考えてみたいと思います。そして最後に、患者さんから頂いた感想文をもとに、"痛みの壁"について思索してみたいと思います。.
『オートクレーブ』
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