緊張しているときは口臭が出やすくなります。その主な原因は次の2点です。
1 口内を舌で密閉してしまうから
人間の舌は、リラックスしているときは下の前歯付近に力が抜けた状態で自然に落ちているのですが、緊張しているときは力が入って口内天井部分にはりついてしまいます。よかったら確認してみ
口内天井部分に舌をはりつけると口内の空間が狭くなります。この状態を続けると、口内の酸素の入れ替えが進まず酸欠状態になり、嫌気性細菌(酸素を苦手とする細菌)が繁殖し、それが口臭の原
因になります。
2. 緊張することで交感神経が優位になるから
だ液には、交感神経が優位なときはだ液の量が減り、ネバネバなだ液(口臭の元になる)が多くなるという特徴があります。逆に副交感神経が優位なときはだ液の量が増え、サラサラなだ液(口臭を防
ぐ)が多くなります。緊張すると交感神経が優位になるので、その分だ液の量が減り、ネバネバなだ液が増え、口臭がきつくなってしまいます。
まず舌の位置を確認します。舌が天井にはりついていないかどうか確認し、下の前歯の手前に舌の先がくるように位置をなおします。奥歯は噛むのではなく、軽く浮かせておき、唇は力を入れずに
軽く閉じておきます。軽く舌を動かすのもいいです。舌を動かせばそれが刺激になり、だ液の分泌が促進されます。
次に、自分に合った緊張をほぐす方法を見つけておくと便利です。例えば深呼吸など、何か特定の動作でリラックスするクセを普段から身につけておくと、いざ緊張したときもその特定の動作でよ
り効果的にリラックスできるようになります。先ほどお話した「アンカリング」ですね。
あとはすっぱいものを思い浮かべてもいいし、ガムを噛んで転がしてもいいので、だ液を増やすようにします。
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