前回,ブリッジおよび部分床義歯の「欠損治療の”形”」の関係をみてみたが,これが平成23年においてのみの特異な事象かどうかを調べるため,平成17年の調査結果と比較してみることにした。
■部分床義歯による欠損治療 平成17年調査と平成23年調査の比較
上図に平成17年と平成23年歯科疾患実態調査の結果をもとに,各々,年齢階級別の部分床義歯およびブリッジの治療を受けた者(上下顎ともに)の重ね合わグラフを表示した。
平成17年の調査結果では,先に示した平成23年の状況と同様に,ブリッジおよび部分床義歯治療者ともにピークを持った推移を示す。また,ブリッジ治療者は永久歯の調査開始年齢直後よりすみやかに増加するが,部分床義歯ではある年齢階級を経て増加を認める傾向にある。
平成17年における両治療のグラフの”形”ならびに”関係”を見る限り,平成23年の場合と同様な様相を呈している。
PR