ここまでで、口腔カンジダ症は“カンジダ菌が原因”ということはもうお分かりいただけましたね。
しかしカンジダ菌は口腔内常在菌で、健康な時にも存在しています。
“え?じゃあ気が付いていないだけで、私も口腔カンジダ症だったりして!?”なんて思った方はいませんか?
『歯科タービン』
その心配はありません。健康な時はカンジダ症を発症しないのです。
それではなぜ口腔カンジダ症になるのでしょうか?ここではそのメカニズムについて見ていきましょう。
口腔常在菌であるカンジダ菌は、普段は他の菌とのバランスを保って増殖しないようになっています。しかし、免疫力が低下するなど体が菌に感染し易い状態になったり、常在菌間のバランスが崩れたりする(=菌交代現象:常在菌が死に絶えて抗菌薬が効かないカンジダ菌が生き残ってしまう)と異常に増殖し、病原性を示すようになります。こうして発症するのが「口腔カンジダ症」です。
また、このようにして起こる感染症を「日和見感染症」(=免疫力が低下したときにかかる 、様々な感染症や病気のこと)と言います。
『歯科用品』
口腔カンジダ症の大部分は、命を脅かすことはありません。また、適切な治療により比較的簡単に治すことが出来ます。もし、舌・頬・唇などの粘膜が白くなったり、義歯性口内炎などがなかなか治らないような場合には、口腔カンジダ症の可能性があります。またその場合、背後に何らかの病気が隠れていることも有り得ますので、”何だか変だな”と感じるような時には一度、かかりつけの歯科医院で診てもらって下さいね。.
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