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歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」とに分けられ、歯肉炎では歯茎に炎症があるものの、歯槽骨はまだ破壊されていません。歯周病とは、歯と歯茎の間などに溜まった歯垢(プラーク)内の原因菌に感染することで発症する慢性感染症です。原因菌が歯根(歯の根っこ)に沿って歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)に入り込むことで、歯茎に炎症を起こしたり、歯槽骨(歯を支える骨)を破壊したりします。
歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」とに分けられ、歯肉炎では歯茎に炎症があるものの、歯槽骨はまだ破壊されていません。一方、歯周炎では歯槽骨が破壊され始めます。歯槽骨の破壊は、原因菌が出す毒素などに対する体の免疫応答の結果であることがわかっていますので、原因菌を歯の表面から取り除くなどの治療を行うことで、進行を抑制することが可能となります。
歯周病と全身疾患の関連性
歯周病を放置すると、原因菌が体内に侵入して、糖尿病を悪化させたり、動脈硬化を引き起こしたりするなど、全身の健康にも悪影響をおよぼすことがあります。特に糖尿病の方は注意が必要で、糖尿病の方は、そうでない方と比べて、歯周病の罹患率が2~3倍程度高いとされています。反対に、歯周病にかかっている方は、歯茎の炎症部分からインスリンの作用を阻害する物質が作り続けられるため、糖尿病に罹患する危険性が高いほか、進行も早いとされています。
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
主に、初期の歯周病に対して行われる治療です。歯周ポケット内の歯垢や歯石などを除去することで症状の改善をはかったり、歯面を滑らかに研磨することで、汚れの再付着を防止したりします。歯周ポケットが深いため、そのままの状態では除去するのが難しい時などには、歯茎を少し切開して可視化した後、歯根面をきれいにクリーニングするなどの歯周外科処置を行う場合もあります。
定期メインテナンスなどにより歯周組織を良好な状態することは可能です
歯周病の進行にともない、歯槽骨などの歯周組織が破壊されてしまった場合、「GTR」や「エムドゲイン」などの歯周再生療法が行われることがあります。当クリニックでもこれらの治療に対応していますが、現在ではほとんど行っていません。なぜなら、スケーリング・ルートプレーニングなどの基本的な治療や、定期メインテナンスなどにより、歯周組織を良好な状態にすることが可能だからです。適切な治療や、定期メインテナンスなどを受けられていれば、歯周再生療法などの大がかりな治療を行わなくても、歯周組織の状態を改善したり、良好な状態を維持したりすることはできると考えています。
もしかしたら、その症状は歯周病が原因かもしれません。初期段階の歯周病はほとんど自覚症状がないだけに、これらの症状に気がついたころにはかなり進行しているケースがほとんどです。
予防をするメリット
欧米に比べて日本では予防歯科の意識が低いのが実情です。歯科医院は「歯の治療」だけではなく「お口の病気を予防する」場所であるという考え方をしてみませんか?治療よりもまずは予防をすることを意識することで多くのメリットがあります。
いつまでも自分の歯で生活できる
虫歯や歯周病といったお口の病気を予防、早期発見して早期治療ができることは歯を失うリスクを大幅に引き下げられます。
患者さんの負担を低減できる(痛み・時間・費用)
症状が進行してしまってからの治療では、その分だけ時間や費用が多くかかり、痛みが生じることもあります。身体的負担(痛みなど)・時間的負担・経済的負担を抑えるために、予防や早期治療が大切です。
さっぱりとした感覚が得られる
予防歯科で行われる歯のクリーニングは、専門家の手によって行われるため自分では手の届かない口腔内の隅々までしっかり行われるため、お口の中がさっぱりします。
痛みなどもないので、サロンのように定期的に通われ方も多いです。
病気にかかる前の「予防」を心がけましょう
虫歯や歯周病などのお口のトラブルは、症状が悪くなってから「治療」を行うのではなく、「予防」によって未然に防ぐことが大切です。
治療によってお口の中は健康を取り戻しますが、歯を削ったり、処置を繰り返したりすることで歯肉にダメージが残ります。治療による消耗が蓄積することによって、将来的に歯を失うリスクも高まってしまうのです。歯科では、将来のお口の健康を考えるうえでも予防歯科に力を入れています。日々のセルフケアと歯科医院での定期に専門的なケアを受けることで健康なお口を保ちましょう。
歯周病は、歯ぐきの腫れや出血に始まり、最終的には歯を 失うことにつながる恐ろしい病気です。日本人の成人の8割が発症しているといわれ、年齢を追う ごとに自覚症状を持つ人の割合が高くなっていきます。誰だって歯周病にかからずに、年をとっても自分の歯で おいしい食事を楽しみたいですよね。
そのためには、日頃の歯周病の予防が必要なのです。歯周病を予防するためには、まずは歯周病とはどのような病気なのかを知っておく必要があります。正しい知識があれば、歯周病は決して怖い病気ではないはず。ここでは、歯周病の原因や症状、簡単にできる歯周病の予防法についてご紹介します。
歯周病と関連の深い生活習慣
喫煙
たばこには多くの有害物質が含まれることはみなさんご存知でしょう。その有害物質は歯茎にも悪影響を及ぼします。喫煙者と、非喫煙者では、歯周病の罹患率、進行速度に大きな差があります。また、長年喫煙をしていると、歯茎はかたく、血行が悪い状態になってしまいます。そうすると、歯周病の初期症状である、歯肉からの出血や歯肉の腫れと言った症状が出ないため、歯周病にかかっていても自覚症状が全くないということもあります。
疲労、ストレス
過度の疲労やストレスは、自律神経の不調を引き起こし、唾液分泌を低下させます。
唾液の分泌低下は、口腔内の自浄作用を下げるため、歯周病菌の繁殖しやすい状況になってしまいます。また、疲労やストレスで身体の抵抗力が落ちていると、歯周病が急激に進行したり、発症の原因となります。
間食
だらだら食べ続ける、水分補給に糖分の含まれたものを飲むなどは、歯周病菌を繁殖させる原因となる糖分を取り続けていることになります。歯周病菌や虫歯菌はプラーク(歯垢)の中に多く存在し、歯周病、虫歯の原因はプラークであると考えられています。プラークはショ糖などの糖分をもとに繁殖し、歯磨きなどの機械的な清掃を行わない限り除去できません。
歯科医院での定期メンテナンス
毎日どんなに歯磨きを頑張っていても自宅での歯磨きだけでは、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目には汚れが残ってしまいます。また、プラークは時間がたつと唾液の力で、かたい歯石になってしまいます。歯石は歯ブラシでは取ることができないため、歯科で専用の器具を使って除去する必要があります。
歯石はそのままにしておくと、その上に汚れが付きやすい、歯石の下で歯周病菌が繁殖しやすいなどの問題があります。歯科医院で定期的にクリーニングなどのメンテナンスを行うことが歯周病予防には必要です。
歯槽膿漏=(イコール)歯周病と捉えられることも多いようですが、厳密には歯周病は、細菌によって引き起こされる歯や歯ぐきの病気である「歯肉炎」と「歯周炎」の総称です。病名としては歯周病が正解です。日本人の場合、歯肉炎は10~20代前半ですでに60%のかたがかかっているといわれ、50才代でおおよそ80%の人がかかっているといわれるほど、多くの方が悩んでいる歯の病気です。だれもがかかっている病気だからといって軽視していると最後には取り返しのつかないことになってしまう怖い病気です。歯周病は予防できます。また、早期発見、早期治療がもっとも大切なキーポイントとなりますから、歯が痛くなくても、半年に一回は診察したほうがいいと言われています。(健康な歯と歯ぐきであれば、定期検診は痛くもなんともない、むしろリラックスできる癒しの場となるはずです。)
歯周病の症状・進行
1.軽度歯周病(歯肉炎)
ポケットが3ミリ以内で、歯槽骨の破壊が起こっていない状態の場合は、ほとんどが完治します。歯肉炎では、プラークや少量の歯石がたまり歯茎に炎症が起こり、赤く腫れたり出血したりします。この状態が進むと、中程度歯周病になります。
2.中等度歯周病(歯槽膿漏)
歯周ポケットが4~7ミリで、骨の破壊(歯の根を支えている骨がとけている)が起こっている状態。歯や根っこには、多量の歯垢や歯石が付着しています。歯肉炎に比べて、歯茎の腫れ・出血・膿が出ることがあります。歯が前後左右に揺れだします。
3.重度歯周病(歯槽膿漏)
歯周ポケットが6~8ミリ以上で、歯槽骨の破壊がかなり進んでいる状態。
重度歯周病では、歯や根っこには多量の歯垢や歯石が付着し、歯周組織の破壊が相当に進んでいる。支えを失った歯は、前後左右に揺れるばかりでなく、上下にも揺れます。そのため、噛むと痛くて物が噛めないようになってしまいます。
歯周病の治療法
今なってしまっている歯周病は、正しい歯みがきや生活改善でその進行を止める、あるいは遅らせることができても、根本的には治癒しません。ひどい歯周病になってしまったら、歯医者さんで治療してもらう必要があります。当院では、歯周病の患者さまには以下のような治療を行ないます。
1)応急処置
応急処置が必要な場合には行ないます。歯肉が腫れている場合には、腫れている部分を切って膿を出すことがあります。
2)ブラッシング指導(プラーク・コントロール)
的確に歯垢を取り除くための、正しい歯みがきの仕方をお教えします。(ブラッシング指導と呼びます。)
3)歯石除去(スケーリング)
歯垢が石灰化してかたまってしまった歯石は、プロが取り除くのが、一番安全で確実です。むし歯や歯周病の温床となってしまうので、歯石があったらすみやかに取り除きましょう。
その細菌を媒介するのがプラーク(歯垢)です。ですから歯の周りにこのプラークが付いていないこと、あるいは歯石がついていないことが歯周病を起こさないためには重要です。プラークは歯ブラシで落とすことが出来ますが、歯石は石のように硬く、また歯や根にしっかりとこびりついている為、歯ブラシでは落とすことができません。そのため、歯石を取るためには特殊な器具、装置が必要です。
それ以外にも歯周病・歯槽膿漏を起こす原因があります。それは「歯にかかる過大の力」「ストレス」「たばこ」「糖尿病」などですが、それらが複合的に関与して歯周病の発症と進行をもたらしています。この中で最も歯周病にとって問題なのがプラーク(歯垢)とたばこです。歯石は歯周病を引き起こす原因と考えられがちですが、歯石それ自体は歯周病を引き起こすものではありません。
プラーク(歯垢)の格好の住みかとなるため、そのままにしておくと細菌が増殖してしまいます。そのために定期的に歯石は歯科クリニックで取らなくてはいけません。ただ、歯石の沈着は個人差があるため、頻繁に取らなくてもよい場合もあります。つまり歯周病の管理は自分自身で行うことが80%残りの20%が歯科クリニックにおいて行うこと。といってもいいと思います。
年齢と歯周病の関係
虫歯は比較的小児期にかかりやすいのですが、歯さえあればどの年齢でもかかるといってよいでしょう。しかし20歳くらいまでの若年者でも歯周病にかかることはありますが、多くの場合特殊なケースで、日常めったに目にする機会はありません。逆に中年期以降の方ですと程度の差こそあっても半数以上の方が歯周病になっているといわれています。
特殊型を除いて、歯周病の多くは男女を問わず35歳以降に発症しやすいといわれます。この原因として大きく関与しているのが加齢による免疫的抵抗力の低下です。体力の低下は日常生活において疲れやすいなどといった感じで自覚することができますが、免疫力の低下は自覚することができず、知らず知らずのうちに進行し口の中に現れるのが歯周病なのです。
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