その細菌を媒介するのがプラーク(歯垢)です。ですから歯の周りにこのプラークが付いていないこと、あるいは歯石がついていないことが歯周病を起こさないためには重要です。プラークは歯ブラシで落とすことが出来ますが、歯石は石のように硬く、また歯や根にしっかりとこびりついている為、歯ブラシでは落とすことができません。そのため、歯石を取るためには特殊な器具、装置が必要です。
それ以外にも歯周病・歯槽膿漏を起こす原因があります。それは「歯にかかる過大の力」「ストレス」「たばこ」「糖尿病」などですが、それらが複合的に関与して歯周病の発症と進行をもたらしています。この中で最も歯周病にとって問題なのがプラーク(歯垢)とたばこです。歯石は歯周病を引き起こす原因と考えられがちですが、歯石それ自体は歯周病を引き起こすものではありません。
プラーク(歯垢)の格好の住みかとなるため、そのままにしておくと細菌が増殖してしまいます。そのために定期的に歯石は歯科クリニックで取らなくてはいけません。ただ、歯石の沈着は個人差があるため、頻繁に取らなくてもよい場合もあります。つまり歯周病の管理は自分自身で行うことが80%残りの20%が歯科クリニックにおいて行うこと。といってもいいと思います。
年齢と歯周病の関係
虫歯は比較的小児期にかかりやすいのですが、歯さえあればどの年齢でもかかるといってよいでしょう。しかし20歳くらいまでの若年者でも歯周病にかかることはありますが、多くの場合特殊なケースで、日常めったに目にする機会はありません。逆に中年期以降の方ですと程度の差こそあっても半数以上の方が歯周病になっているといわれています。
特殊型を除いて、歯周病の多くは男女を問わず35歳以降に発症しやすいといわれます。この原因として大きく関与しているのが加齢による免疫的抵抗力の低下です。体力の低下は日常生活において疲れやすいなどといった感じで自覚することができますが、免疫力の低下は自覚することができず、知らず知らずのうちに進行し口の中に現れるのが歯周病なのです。
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