むし歯が、発生するには、次の4つの条件がすべて満たされなければなりません。
* 歯があること
* 食べもののかすがあること
* 口の中に細菌がいること
食事をすると食べもののかすが歯にくっついて残ります。この中に含まれる糖質に口の中の細菌、特にストレプトコッカス・ミュータンスが作用してデキストランという、大変ネバネバしていて水に溶けにくいものを作ります。
このデキストランは、歯にくっつきやすく、時間がたつにつれて歯の表面に、細菌の塊であるプラーク(歯垢)を作ります。このプラークに食べものの糖質がつきますと、プラークの中の細菌が、糖質を材料に酸を作ります。つまり、砂糖は口の中で3分後にはPH5 .0以下の強い酸に変化します。歯のエナメル質が溶ける酸の強さは、PH5.4です。これより強い酸を作るのですから、健康な歯もひとたまりもありません。この酸の状態は20分間も続きます。
つまり、糖質をとらないようにすれば、むし歯はできないのです。とはいっても、糖質は疲労回復にも効くわけですし、糖質をまったくとらない生活は、現代の食生活を考えると不可能です。
そこで、むし歯を防ぐ方法として考えられるのは、プラークを取り除くことです。これには歯みがきしかありません。食事をしたら糖質が酸に変わらないように3分以内に歯をよくみがきましょう。これがむし歯を防ぐ最良の方法です。
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