昨日行った歯根端切除+のう胞摘出。
先ほど術後の消毒&チェックに来院されました。
痛みも腫れもわずかにある程度で、
外観も意外と変わらない感じ。
正直もう少し腫れると思ってました。
お仕事上の影響も最小限で済みそうな気配です。
来週後半から海外にお出かけだそうなので、
次回抜糸を予定してます。
順調です…。
左が術前CT画像。
根の先端がわずかに折れているのがわかるかと思います。
過去に2度強打してしまったそうで、
違和感が消えず最近大きくなってきたと…。
原因はいまいちはっきりしません。
昨日アップした縫合時の写真の通り最小限の切開剥離を行い、
折れている根尖含めて3~4mmほど外科的に除去。
CTで予想していたよりも周囲の歯槽骨は感染し、
境界不明瞭な膿が広がっていました。
右は術後のCT画像。
折れた先端を取り除きましたからなくなっています。
周囲の感染物はマイクロスコープを除いて、
かなり細かくチェックして除去しました。
歯槽骨の中の歯根部分が短くなってしまうので、
支える力が弱くなってしまうんですよね…。
上の写真は折れている根尖を除去した状態。
周囲の歯槽骨の中に細かく汚物が入り込んでいます。
マイクロスコープがなければ確認できないでしょう…。
それを1か所1か所確認しながら取り除き、
予防的に一層歯槽骨を削合し終わった状態が下の写真。
白黒ですがわかるでしょうか?
レーザー殺菌など様々な準備をした後、上皮が入り込まないように封鎖。
そして昨日アップした縫合で終了です。
逆根管充填という方法で歯根切断面を封鎖することもありますが、
今回はしっかり感染物を除去できたので行いませんでした。
周囲の歯槽骨に小さな穴をたくさんあけて、わざと出血させます。
周囲の健康な骨から出てくる血液には、骨を造る骨芽細胞が含まれてます。
その血液が削り取ったところに溜まり、
新しい歯槽骨を再生してくれるような準備をするのです。
ここの骨ができてくれないと歯の支えが弱くなってしまいますからね。
可能な限り抜歯せずに温存したい。
安易に抜歯したくありませんから。
ちなみに今回の治療はすべて健康保険が適応されます。
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