口臭のうち生理的な口臭といわれるものは、どんな人にも起こる口臭です。健康的な日常生活を送っていても、ある条件が揃ってしまうと起きてしまうのです。
その条件とは、夕食後にお茶や水などを飲んだり歯磨きを忘れてそのまま就寝してしまったとき、また、夜遅くまで飲酒して、そのまま眠ってしまったときなど、口の中をきれいにすることなく衛生環境の悪い状態をつくって眠ってしまったときです。
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そうしたときは、朝起きると、口の中に嫌気性の細菌が増殖してしまい、それらが夕食の残りかす、あるいは剥がれ落ちた口の中の粘膜、歯垢などを分解していく過程で、腐敗臭を発してしまうのです。
嫌気性細菌は、空気に触れることを嫌うので、口を閉じている間に盛んに活動します。寝ている間は、たいていの人は長い間口を閉じているため、この細菌が繁殖しやすいのです。また、寝ている間は唾液の分泌が少なくなっていることも、細菌の繁殖を助けています。
朝、起きてみると、口が粘ついていて不快な感じがあったり、逆に乾ききっていてすぐに水を飲みたくなるようになるのも、この細菌が活発に活動していた証拠といえます。
こんなときは、朝起きたら、まず口を水でゆすいで吐き出すようにしましょう。吐き出した水の中には、大量の細菌がいます。朝起きて喉が渇いたからといって、すぐに水を飲むと、細菌も同時に飲み込んでしまうことになるので注意したしたほうがよいでしょう。
生理的口臭の場合、口臭を自覚できるケースがほとんどです。そのため、気づいたときに口をゆすいだり、相手と距離を置いて話したりして、自分で解消できるものです。
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