歯ぎしりの治療の過程でよく使われるのがナイトガードと呼ばれるマウスピースです。これらは保険適用の範囲内なのでしょうか? また、どのような材質でできているのでしょうか? また値段は高価なのでしょうか? いろいろな疑問があると思われます。ここでは歯ぎしり予防のナイトガードについて詳しく書いています。
『マイクロスコープ』
歯ぎしりの治療に、歯科医療機関で一般的に選択されているのがナイトガードと呼ばれるマウスピースです。ナイトガードという名前の通り、夜眠っている時に装着して歯ぎしりから守る、というものですが、余裕があれば日中着けていただいても問題ありません。このナイトガードは、保険適用となっています。顎関節症や歯ぎしりなどの病気?の治療用具として認められているのです。装着時に、窓口で3割負担の場合5000円くらいの支払いになるでしょう。通院回数は装着後の調整まで含めて通常3~4回ですむと思ってください。
ナイトガードは、いろいろなタイプがあります。それは素材によって硬さや厚みが違うからです。私の勤務する歯科医院では、レジンと呼ばれる堅い樹脂で作られたハードタイプのナイトガードを使っています。それ以外にも、ソフトタイプといって柔らかい素材でできたものがあります。こちらはポリエチレン樹脂などでできています。ハードタイプのものは、堅いので穴が開くなどの破損が少ないという利点があります。ただ、口の中での存在感が結構強いため違和感から馴染めない方もある、噛み合わせの調整が難しいなどのデメリットがあります。ソフトタイプは柔らかいので、ハードタイプに比べて穴が開きやすいというデメリットがあります。
歯ぎしりの噛む力は相当強いので、柔らかい樹脂は噛み破ってしまうことがあります。ただし、ハードタイプより装着後の違和感は少ないようです。また、簡単にカットできますので不具合の調整も比較的簡単です。色は主に透明色を使っていますので、比較的見た目には目立ちにくく作られています。
ナイトガードをの噛み合わせの表面は、凹凸を極力少なくした形になっています。フラットに近い感じで、噛み合う下の歯にある程度合わせています。これは、下の顎がフリーに動ける環境を作ってあげるためです。もともと歯は、上の歯の窪みに下の歯が入り込む形で噛み合うようになっています。噛みあわせに問題が生じると、強く当たったり側方運動(横への動き)の際に障害になる部分がでてきます。
『生体情報モニタ』.
すると、顎がスムーズに動けなくなりいろいろな症状を引き起こします。そこで、ナイトガードを入れることで噛み合わせの面が滑らかになり一番楽な位置に顎が治まって休養をとることができるという治療法になります。
ナイトガードを入れると、顎が最も楽な位置に治まるのと同時に、歯に過剰な力がかかるのを防いだり噛み合わせの面をすり減りから守ることができます。
スポーツ用のマウスピースもこれに似ていますが、赤や青など今はカラフルなものも出回っているようですね。
PR