シェーグレン症候群によるドライマウスの治療薬には唾液の分泌を促進するとして塩酸セビメリンを配合した「サリグレン」と「エボザック」の薬剤が有名です。実際にドライマウスで悩む多くの方の唾液分泌刺激薬として最も多く使用されています。シェーグレン症候群によるドライマウスには特別に健康保険の適用が認められています。他の原因で起こるドライマウスにも保険が適用されませんが、ストレスや老化によるドライマウスにも、服用すると約半年で症状に効果があることが分かっています。ただ、塩酸セビメリンのお薬も「魔法のお薬」ではありません。
『歯科用品』
効果の出る人もいれば、出ない人もいますし、薬の副作用で下痢や吐き気に襲われることがあります。そこで、持病の薬の副作用で喉や口が乾いてツライ方や薬の副作用がそもそも苦手な方に、副作用がなくドライマウスに効果のある3つの「漢方薬」をご紹介します。西洋医学のお薬と異なり、漢方は体のある部分や病気にピンポイントで作用するものではありません。
あくまでも体全体の調子を整えたり底上げることで結果的に病気の症状を軽くしたり治すものです。
①麦門冬湯(ばくもんどうとう)
麦門冬湯は痰の切れにくい咳や気管支炎などに効果がある薬ですがドライマウスの改善にも効果があります。舌が赤くなるほど体の水分が不足しているときなど、舌表面が乾いて痰で咳が止まらないときに使用されます。
②白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
白虎加人参湯は口の渇きのほかに、疲労がたまったときなど体のほてり、皮膚のかゆみも和らげるとされていてドライマウスの漢方薬として最も使用されているものです。
③柴苓湯(さいれいとう)
柴苓湯は小柴胡湯(しょうさいことう / 炎症をしずめる生薬)と五苓散(ごれいさん
/ 利尿作用のある生薬)を合わせたもので、口の渇きのほかに、吐き気や食欲不振、胃腸炎、下痢、むくみなどの症状も抑える効果があります。.
『光照射器』
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