人は常に新鮮な空気を取り入れて不要になったガスを吐き出す「呼吸」をします。鼻から息を吸う「鼻呼吸」と口から息を吸う「口呼吸」、人間以外の動物は、鼻から呼吸をして口呼吸をしません。人間が口で呼吸をできるようになったのは、進化の過程で言葉を話せるようになって口と気管がつながったためです。そのため、赤ちゃんも言葉を話せるようになるまでは常に鼻呼吸です。
『マイクロスコープ』
一般的に鼻で呼吸をすると息は臭くありませんが口で呼吸をすると誰でも少なからず口臭がします。「どうして鼻呼吸では無臭なのに、口呼吸だと臭いの?」その理由を2つのポイントに絞ってご紹介します。
①鼻と口の構造の違い
まずはじめに申し上げたいのは、「鼻」と「口」の構造の違いです。鼻は構造的に臭いの原因となる汚れが溜まらないようにできています。というのは、臭いの原因となる汚れが溜まったとしても、鼻水で洗い流されたり鼻くそとして体外に排出するため汚れが基本的に鼻の中に残らないのです。
②口呼吸だと唾液が減る
人は誰でも鼻で呼吸ができない場合があります。鼻づまりや慢性鼻炎、アデノイドなどで鼻がふさがって鼻呼吸ができないと必然的に口で呼吸をすることになります。口で呼吸をすると、どうしても口が常に開いた状態になって唾液がたくさん蒸発するため口臭が強くなります。また、唾液はペットボトルの水と違って抗菌作用がありますので、口呼吸で唾液が少なくなると、細菌の数が増え口臭が強くなります。口を閉じても平気な人はできるだけ口を閉じるように心がけることが口呼吸で発生する口臭を抑える大切なポイントになります。
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