YouTubeをはじめとした彼女の幾つかのサイトを見てみると,企業とタイアップしながら自身のテクニックを紹介し,SNSの利点を利用して広く感想や意見を収集し公開している。
そのアーティストとしての才能もさることがながら,ビジネス展開の場としてSNSに早い時期から目をつけ成功を収めていることは敬服に値する。
上述のニューヨークタイムズのコメントも彼女のサイト上で読者に呼びかけた問題提議の中で示した自身の考えである。
化粧品関係は門外漢なので少し調べてみると,
昨年頃より日本の大手化粧品メーカーもこぞってマーケティングにSNSを導入してきたようだ。
ここでは,従来の広告・販売を主目的にするのではなく,エンゲージメント,コミュニティーづくりに力点をおいているようである。『
歯科タービン』
これまで日本の化粧品業界は,ネット販売は専門店の売り上げを脅かすとして「掟破り」とされてきたらしく,既存店とネット販売との共存・融合をどう図るかが大きなテーマになっていたらしい。
本年4月資生堂は自社サイトに,総合美容サービス『watashi+(ワタシプラス)』を開設した。
オンラインで美容相談が受けられる「WebBCカウンセリング」,4時間買い物ができる「オンラインショップ」を追加し,また,全国の資生堂化粧品の取扱店を検索できる「お店ナビ」などのサービスがある。
また,画像版Twitterとも呼ぶべき『Pinterest』には自社ブランドの『マジョリカ マジョルカ』ページがあり,この『watashi+』オンラインショップへのリンクが設定されている。
ネット上のone-to-oneの関係が,そのままリアルの専門店でも活かせる仕組みになっているところがよく考えられている。『
ハンドピース』
マス・マーケティング(ステマも含む)に勤しむ私らの同業者も見習う部分が多い。
PR