Q1:フッ素とはどのようなものですか。
A1:フッ素は土壌(300ppm以下)、空気(0.02~2.00ppm)、水(0.05~0.2ppm)、海水(1.3ppm)等、自然の中に広く分布しています。フッ素は土壌中に広く存在することから、自然水には必ず含まれます。天然には、フッ化物として存在します。
食品中には海産物(2~10ppm)、殻や骨を食べるエビやめざし(30~50ppm)、肉類(0.8~2.0ppm)、緑茶の乾燥葉(200~500ppm)、日常飲用するお茶・紅茶(0.2~0.7ppm)等に含まれています。
Q2:齲蝕予防にどうしてフッ素を使うのですか。歯ブラシ磨きだけでは不十分なのですか。
A2:齲蝕を効果的に予防するためには歯磨きでプラークを取り除き、間食(砂糖入りの飲食物)に注意するだけでは不十分です。齲蝕の好発部位が小窩、裂溝、隣接面といった歯ブラシの届きにくいところであることを考えれば、歯ブラシ磨きだけでは良好な口腔内を維持することは難しいと言えます。
最近、フッ化物配合歯磨剤の市場占有率が約45%に増加し、齲蝕予防効果の向上に期待されています。成人の根面齲蝕予防の効果も認められ今後も広く利用されていくでしょう。『
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Q3:フッ素は歯にどのような作用をして齲蝕を防ぐのですか。
A3:フッ素の齲蝕予防効果は歯に対する作用と口腔環境に対する作用の二つに分けられます。フッ素は歯のエナメル質に作用し、歯質を強化します。すなわち、エナメル質へのフッ素取り込み量が増加し、エナメル質の耐酸性が向上し、歯は齲蝕抵抗性を獲得します。一方、口腔内にフッ素が存在するとフッ素の抗酵素作用により酸産生抑制され、齲蝕発生が抑制されます。
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