忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

リスクもあるのは確かです

ただ、リスクもあるのは確かです。
沢山患者さんをみていく中で、まあ気をつければいいだろうでやっているといつか事故を起こす可能性がありますので、最初からおかないという判断をしている医院も、私はうなづけます。
ではリスクなく、そして根尖付近まで、次亜塩素酸Naを使う為の方法を御紹介します。
綿栓につけるのです。
貼薬の項でもお話しますが、綿栓とは根管内にお薬をつける為の綿です。
これに次亜塩素酸Naを付けて、根っこの中に入れます。
そうすると、こぼす可能性もなくなり、かつ根の先の方まで次亜塩素酸Naを置いてくることができます。過酸化水素水についても同様です。
是非お試しくださればと思います。
次に貼薬・仮封ですが、次回に続きます。 
PR

支台歯形成4(クリアランス)

今回はクリアランスの確保です。
まずシャンファーバーで咬頭を落とします。
ある程度済んだら、シュッ、シュッ、シュッ、です。(シュッ、シュッ、シュッ、が分からない方は是非前回の「支台歯形成3」を読んでみて下さい。)
そして噛んだ状態でミラーで見てみて、クリアランスが取れていればクリアランスの確保はおしまい。次に進みます。
しかし、臨床をやっていると、噛んだ状態で舌側からミラーを入れる事は出来ない為、舌側に本当にクリアランスが取れているか分からない時はないでしょうか?
またはクリアランスがタイトな症例に使えるテクニックをご紹介させていただきます。
それは・・
咬合紙を六折りにします。
これを支台歯に挟んで噛んでもらい、抵抗なく引き抜けたら、最低限のクリアランスは取れています。
引き抜けない、もしくは抵抗を感じる場合は、口を開けたあと
その当たっている箇所(クリアランスが足りない箇所)が赤く印記されています。
そこが当たっているので、その赤く印記されている箇所を削るのです。
使用するバーは、私はこれでいきます。
臨床的にクリアランス1ミリなんて不可能な場合の方が多々ありますね。
そんな時に、1ミリ厚みがなくても作れるんじゃない?と思ったわけです。 

連合印象6(圧接時間長い方が良いか短い方が良いか)

私はもう一つ、一般の方向けに、オーラルケア用品をご紹介するブログを書いております。ご興味のある方はご覧になってみてください。
前回は少し専門的になりましたがアルジネートには‘弾性’と‘離水’という性質がありどちらも型の変形につながるので、これらをよく理解しましょうという話でした『生体情報モニタ
「連合印象5」
では今回は、それでは患者さんにアルジネートを圧接する時間が短すぎても、長すぎてもいけないわけですが、
どちらの方がいけないか?ということについてお話していきたいと思います。
私もこの事を考えました。そこで、ふと、お口の中の湿度は高いですよね。そんなに離水現象がおこるの?
という考えが浮かんだのです。離水現象は当然湿度の高い環境よりも湿度の低い、つまり乾燥している環境の方が起こります。
アルジネートを歯に圧接している時はお口の中です。お口の中はいつも湿ってますよね。湿度は高いといって良いと思います。
さらに大事な型をとる部分、つまりアルジネートの内面は下の写真のようになりますが、この内面はもっと湿度が高いですよね。
印象を例え1、2分長く圧接していたからといって、そんなに離水現象は起きないんじゃないか。
と思ったわけです。
逆に急いで、早く印象を外して弾性が発揮されない方が問題ではないか。 

そこが‘抜けるポイント’です

それらを探る時に、ヘーベルを持つ反対側の手は多いに役立つわけです。
反対側の手で微調整をしながら、色々な場所、方向にヘーベルをかけていき、順々一周していきます。『マイクロモーター
私は前回のブログにも書きましたように、近心頬側から始めます。
そして一周していく間に歯が少し動くポイントがほとんどの場合あります。
そこが‘抜けるポイント’です。
その場所が見つかりましたら、そこから少し大きくヘーベルを回転させたり、下に力をかけます。
そうすると大抵の場合歯は上に上がってきます。
歯が少し上に上がってきましたら、そこから沿わせた反対側の指を支点に下から上へと力をかけます。『超音波スケーラー
具体的にいいますと、下の写真のようにします。
これで大抵抜けると思います。是非お試しあれです。
次回は反対側の手のもう一つの意味について書こうと思います。 

補綴物セット4(仮着 手技)

こんにちは、歯科医師・歯学博士・インプラント学会専修医の小栗卓也です。
この度もブログをお読みいただき誠にありがとうございます。
今回は仮着の「手技」について書きます。
基本的に使用する仮着剤は「テンポラリーパック」です。
歯模型
粉と液を容量通りに練って、被せ物の中に入れて
口腔内につけます。
3分待ち、セメントが固まったら余分なはみ出てる部分をとって
おしまいです。
「テンポラリ―パック」のいいところは、仮着を外しやすいところです。
本着の際、仮着中の補綴物を外し、下の写真のようになります。
この残った仮着剤を除去しないといけませんが、これがテンポラリーパックは除去しやすいのです。
とても使いやすく気に入っています。特に生活歯(神経の残ってる歯)の仮着に向いていると思います。
超音波スケーラーを使わなくても探針で除去出来るので、患者さんがしみなくてすみます。
少し外れそうだなと思ったら、「テンポラリーハード」を使用します。
絶対外したくないなと思ったら、ここがインターネット歯医者さんの得意な教科書的ではないことになるかもしれません。
「リン酸亜鉛セメント」を少し緩めに練ってつけます。
これで仮着中に外れることはほとんどないです。
この「リン酸亜鉛セメント」でつけるというのは、とても便利で私は好きなセメントです。
この前インプラントの勉強会に参加した際にも、講師の先生がインプラントの被せ物はセメント固定の場合リン酸亜鉛セメントを使う。とおっしゃっていたのを聞き、やはりなと私は思いました。
「リン酸亜鉛セメント」は普段外れないのだけど、外したい時に外せるというメリットがあります。
次回より、「本着」について書いていきますが、その際にも詳しく書いていく予定です。 

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

P R